【おすすめサイファー動画】アルメニア系ラッパー達が魅せるヒップホップの「伝統美」

【おすすめサイファー動画】アルメニア系ラッパー達が魅せるヒップホップの「伝統美」

今回は、アルメニア系のラッパー達が一堂に会したサイファー、『Armenian Emcee Cypher 2014』を紹介したい。

あのRoyce Da 5’9″の名曲「Boom」のビート(DJ Premierプロデュース!)に乗せて総勢11名のMC達がマイクを回すサイファーだ。

ちなみに、これは毎年恒例のシリーズとなっているようで、今回ご紹介する年以外のものも、いくつか観ることができるので気に入った方は是非Youtubeでチェックして頂きたい(2016年は、みんなが大好きなあのビート使用)。

この記事で紹介するのは、シリーズの中でも筆者が一番好きな2014年バージョン。いわゆるゴールデンエラ、ヒップホップ黄金時代である90年代前半~半ば頃の、特に東海岸の音が好きであれば、間違いなく心の琴線に触れるはずだ。

マイクを回すMCは、最初から順に、「R-Mean(アール・ミーン)」→「Ap Eye(エイピー・アイ)」→「One-2(ワン・ツー)」→「capital Z(キャピタル・ズィー)」→「Lil Man(リル・マン)」→「Black Jack(ブラック・ジャック)」→「Big V(ビッグ・ヴィー)」→「Nazo Bravo(ナツォ・ブラヴォー)」→「Lil Crazy Loc(リル・クレイズィー・ロック)」→「Pknuckle(ピー・ナックル)」→「Apollo Poetry(アポロ・ポエトリー)」となっている。

皆、独自の声とフロウを持っておりスキルがあるので、飽きずに聴けるのはもちろんのこと、各々がそれぞれのスタイルをおしみなく披露するという、マイクリレーの醍醐味のようなものを味わうことのできるサイファーとなっている。感心するのは一人残らずラップ巧者であり、オーセンティックな、いわばヒップホップの「伝統」を受け継いでいることだ。

 

私は、特にフレッシュでエモーショナルな「Ap Eye」、オトナな渋いデリバリーで淡々とライムする「Capital Z」、外見とMCネーム同様、ダイナミックで豪快な「Big V」の三人が気に入った。ラッパーというより俳優のような出で立ちとラフヴォイスのギャップが印象的なNazo Bravoのヴァースも面白い。あなたは誰のヴァースが気に入っただろうか。

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