Juice Wrld(ジュース・ワールド)の死で話題になった不気味な「偶然の一致」の数々

Juice Wrld(ジュース・ワールド)の死で話題になった不気味な「偶然の一致」の数々

今年春Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)が殺害されたニュースは、世界中に大きな衝撃を与えた。管理人も、この一報を受け、自分でも不思議に思うほど落ち込んだことを覚えている。そして、2019年も残りわずかという先週末、ヒップホップ界はまたしても才能あるアーティストを失った。Juice Wrld(ジュース・ワールド)だ。彼は12月8日にシカゴの空港で倒れ21歳の若さで亡くなった。このニュースは、日本でも多くのメディアが伝えたため、日本のヒップホップファンたちもすでにこの痛ましいニュースを知っていることだろう。

彼の死を受けて、改めて「Lucid dreams」のPVを観たのだが、そのコメント欄に思わず鳥肌が立つようなものがあった。

 

それは、生前彼が残した作品等の中に、今回の死を予言したかのような、複数の「不気味な偶然の一致」が存在することを指摘したコメントだった。具体的には、こんなかんじだ。まず、彼の楽曲「Legends」の中で、”we ain’t making it past 21″と「オレ達は21歳まで生きられない」いう、まるで自分が21歳でこの世を去ることを予言したかのような一節があったこと。

二つ目は、「All girls are the same 」で”I’m a jealous boy,really feel like John Lennon”というリリックで、自身とジョン・レノンを同一視するようなリリックがあり、偶然にもJuice Wrldが亡くなった「12月8日」がジョン・レノンが殺害された日と同じであること。

そして、それに加えて、Tik Tokで流行った『Lucid Dreams Challenge』では、「Lucid Dreams」に合わせながら発作を模したダンスが特徴的だったが、それが、今回の彼が死に際の様子、つまり発作を起こし口から血、もしくは泡を吹いて倒れていたという状況を予言したかのようだということだ。

この記事を書いているのは12月10日から11日になろうとしている頃だが、すでに向こうでは大きな話題になっているようで、早速このことを取り上げたブログ記事も発見することができた。

彼は過去のインタビューなどでもドラッグを乱用していた時期もあることを公言しているので、予言というよりも単に自身の「ロックスター的な」刹那的な生き方がリリックに反映されていただけで、決して驚くようなことではないのかもしれない。しかし、今回取り上げた彼の死にまつわるエピソードはいちヒップホップファンとして、喪失感と共に深い印象を残したので、サイト1本目の記事用に選ぶ話題がこれというのはどうなのかと迷ったが記事にすることにした。

ちなみに蛇足だが、有名なアーティストが死亡すると必ず出てくるのが陰謀論だ。冒頭で名前を挙げたNipseyの死後も、ネットでは陰謀論を主張するヒップホップファンたちが一定数存在したが、今回も、彼の死はイルミナティの陰謀だという声がすでに出始めており相変わらずだなあという感じだ。

コデインやパーコセットなどのオピオイド系のドラッグ、そしてザナックスなどの向精神薬の乱用は社会問題化している。しかし、何人ものラッパーの死を受けても、いまなおたくさんのラッパー達が作品のトピックにしている。2020年は、クリーンなアーティストが一人でも増え、将来有望な若き才能達がこのように命を落とすことはなくなって欲しいと願うばかりである。

 

 

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